5S改善事例:移動距離短縮 2

【結果/効果】

(なにが)
部品を取りに行く回数が減った
(どうなった)
3回が2回に。往復180歩
月に8回×180歩=1,440歩
年に 17,280円の削減

【専門家コメント】

改善活動、お疲れさまです。
今回は、管理工程図の設置場所を変更することで、より活用しやすくする改善ですね。

製造業において、管理工程図(作業標準)を有効に活用するための重要なポイントは、以下の2つです。

① 標準化と一貫性の確保

作業のばらつきを防ぎ、品質を安定させるために、全員が同じ基準で作業できるよう統一することが重要です。変更があれば、迅速に更新し、確実に周知を行う必要があります。

② 教育・改善のツールとして活用

新人教育や技能継承の場面で活用し、作業の効率化や安全性向上を図ります。また、現場の意見を反映しながら、継続的に改善を進めることも大切です。

これらの役割を十分に果たすためには、管理工程図や作業標準が「見やすい」「手に取りやすい」ことが欠かせません。今回の改善は、「管理工程図の存在に気づかなかった」「見えにくかった」といった課題を解消し、より活用しやすくする効果が期待できます。

今後は、管理工程図の活用度をさらに高めるために、デジタル化も含めた改善策を検討していきましょう。

この記事を書いた専門家

製造業に15年勤務の後、2012年に中小企業診断士として開業。ホームページを使ったWEB集客や、リピーターを増やす顧客管理システム活用支援を得意とする。創業者や経営者が自ら IT を使いこなせるように、分かりやすく丁寧なサポートを進めている。

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