5S改善事例:検査ゲージの表示

【ビフォー】

【アフター】

【結果/効果】

(なにが)
検査ゲージにセットするムダが
(どうなった)
1日平均で10秒短縮×月間の発生日数4日
1カ月あたり:40秒削減
金額効果:40円削減

【専門家コメント】

改善活動ありがとうございます。

検査ゲージに①②の表示を付けることで、一組で使用する際のセット確認時間を削減した、
シンプルで効果的な改善事例ですね。

この改善の優れた点 検査作業では「正確性」と「効率性」の両立が求められますが、今回の改善は両方を同時に実現しています。番号表示により、ゲージの組み合わせ確認が瞬時に行え、検査のたびに「どちらがどちらか」を迷う時間が完全に解消されました。

検査ゲージ管理で重要な3つのポイント

①明確な識別表示(今回実施済み) ペアで使用する工具には、番号やマーク等で明確に識別できる表示を行い、組み合わせミスを防止します。マスキングテープやラベルなど、身近な材料で十分実現可能です。

②定位置管理の徹底 ①②セットで専用の保管場所を設け、使用後は必ずセットで戻すルールを徹底します。簡単な仕切りボックスや輪郭シルエットで定位置を明示すると効果的です。

③定期的な校正・点検の仕組み化 検査ゲージの精度維持のため、点検スケジュールを明確にし、校正時期や交換基準を可視化します。カレンダーや一覧表での管理が現実的です。

他社でも活用できる応用例 この「ペア識別」の考え方は、工具以外にも応用できます。例えば、左右一組の作業手袋、ペアで使用する測定器具、組み合わせて使う治具類など、多くの現場で同様の改善が可能です。

この記事を書いた専門家

製造業に15年勤務の後、2012年に中小企業診断士として開業。ホームページを使ったWEB集客や、リピーターを増やす顧客管理システム活用支援を得意とする。創業者や経営者が自ら IT を使いこなせるように、分かりやすく丁寧なサポートを進めている。

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