5S改善事例:D68 クランパーの表示

【結果/効果】

(なにが)
品番・品名・番号を表示
見た目も良くなり取り出しやすくなった
(どうなった)
1日平均13秒×月間の発生日数20
1カ月あたり:260秒=260円削減

【専門家コメント】

クランパーに表示がなく、
必要な器具を特定するのに時間がかかっていたのを、
品番と品名など、番号を明確に表示することで、
即座に識別できるようにした改善ですね!

これにより、探す時間が削減され、
作業がスムーズになっただけでなく、
誤使用のリスクも減らせる重要な改善です。
ありがとうございました!

しかし、この改善は本当に長期間維持できるでしょうか?

例えば、

  • 表示が汚れたり、剥がれたりした場合の対策はあるか?
    → 定期点検や貼り替えのルールは決めているか?
  • 新しいクランパーが追加されたとき、表示のルールは守られるか?
    → ルールを標準化し、誰でも同じ管理ができるようになっているか?
  • 識別をさらにスムーズにする工夫はあるか?
    → 例えば、色分けや配置の最適化など、より分かりやすくできないか?

「貼っただけ」では、時間が経つと
元の状態に戻ることが多いです。
「長期的に維持できる仕組み」 を考え、
さらにレベルアップを目指してみてください!

次回の改善報告では、「維持管理の工夫」 にも踏み込んだ取り組みを期待しています!

目次

5Sレベルの評価

今回の改善を、辛口評価でチェックしていきます。


(1)成果の大きさ

クランパーの識別が容易になり、
探す時間を削減するとともに、誤使用の防止にもつながった点は評価できます。
ただし、作業全体への影響度や生産性向上の効果は限定的なため、
「満足のいく成果である改善」と評価します。
B(12点)

(2)改善の独自性

品番・品名の表示による識別向上は、
多くの現場で取り入れられている基本的な手法であり、
特に目新しい工夫は見られません。
「誰でも思いつく改善」と評価します。
D(4点)

(3)改善の難易度

表示を作成し、クランパーに貼り付ける作業は比較的簡単で、
特別な技術や長時間の作業を必要としません。
「数分でできた改善」と評価します。
D(4点)

(4)清潔レベル

表示が汚れたり剥がれたりした場合、
再び識別しにくくなる可能性があります。
また、新しいクランパーが追加された際の対応が決まっていなければ、
識別しづらいものが出てくる可能性もあります。
このままでは「何かのきっかけで再発する改善」と評価します。
C(8点)

(5)習慣(しつけ)レベル

ラベルの貼り替えや、新規クランパーへの対応ルールがなければ、
改善が形骸化し、効果が薄れてしまう可能性があります。
「徹底すべきルールを設定した改善」と評価します。
C(8点)


合計点数:

12(成果) + 4(独自性) + 4(難易度) + 8(清潔) + 8(習慣) = 36点

5Sレベル:C(31~45点)

今回の改善は、「即効性はあるが、維持管理の仕組みが不十分な改善」 です。
識別しやすくなったことで短期的な作業効率は向上しますが、
「長期的に維持できる仕組みがなければ、効果が薄れるリスクがある」 ため、
更なる対策が必要です。

今後の課題として考えるべきポイント
表示が汚れたり剥がれたりした場合の貼り替えルールを設定する
新しいクランパーが追加された際の管理基準を標準化する
よりスムーズな識別のため、色分けや収納場所の最適化を検討する

「貼るだけの改善」で終わらせず、
「維持・管理の仕組みを構築する改善」 を目指していきましょう!

次の改善報告では、「維持管理の工夫」 にも踏み込んだ取り組みを期待しています!

この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。13年間で700社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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