5S改善事例:計量機の常設化

【結果/効果】

(なにが)
準備するムダ、片付けるムダが
(どうなった)
無くなった。1日平均で約2分短縮出来た

【専門家コメント】

以前は計量器を準備し、使用後に片付ける必要がありましたが、
計量器を常設の作業スペース側に配置し、計量対象の部品や材料を
近くに置き、さらに専用の容器やトレイを用意して使いやすくした
改善ですね!

これにより、準備と片付けの時間が不要となり、1日平均で約2分の
時間短縮を実現したとのこと。日常作業の手間を省き、効率を向上させる
素晴らしい改善です。気づきと実行力に感謝します!

次に考えていただきたいのは、これらの改善が長期にわたり
安定して運用されるための仕組みづくりです。いくつかアドバイスさせていただきます:

  1. 計量器や専用トレイの定期メンテナンス
     計量器は日々の使用で汚れたり精度が落ちたりする可能性があります。
     定期的に清掃や点検を行い、正常に機能しているか確認することで、
     安定した作業効率を維持することができます。また、専用容器やトレイも
     同様に汚れや破損を確認し、必要に応じて交換する仕組みを作りましょう。
  2. 作業スペースのさらなる最適化
     今回、計量器や部品を近くに配置したことで時間短縮が実現しましたが、
     他にも効率化できる部分があるかもしれません。例えば、計量対象の部品や材料が
     常に適切な量だけ供給されているか、あるいは作業フローに
     無駄がないかを定期的に確認し、さらなる改善を検討してみてください。
  3. 標準化と教育の徹底
     改善内容を全員が正しく理解し、日々の作業に取り入れられるように、
     ルールや手順を明確にして、作業者全員に共有することが重要です。
     例えば、新しい作業手順書を作成したり、定期的な教育を行うことで、
     全員が同じ基準で効率的に作業できる環境を維持することができます。
  4. 改善後の効果測定とフィードバック
     時間短縮が実現したことで、作業効率は向上しましたが、今後も効果が
     持続しているかを定期的に確認しましょう。また、現場の作業者からの
     フィードバックを集めることで、さらに改善できるポイントが見つかる
     かもしれません。状況に応じて柔軟に対応することで、より高いレベルで
     の改善が期待できます。

今回の改善は、短時間で大きな効果を生み出す素晴らしい取り組みです。
継続的な改善と工夫を加えることで、さらなる効率化が進むと思います。
今後もこの調子で、職場の改善を進めていってください。次の報告書を
楽しみにしています!

この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。13年間で700社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

目次