

【結果/効果】
(なにが)
作業がしやすくなり断線の危険も無くなった
(どうなった)
1回2秒 月300台×2秒
月 600円
年 7,200円の削減
【専門家コメント】
電気配線が露出し絡まっていたことで
作業効率が落ち、断線の危険性もあった状態を、
クリップマグネットでまとめて固定することで
スッキリと安全な状態に改善された取組ですね!
このような「見えにくいけれど重要な危険」を
しっかり捉えて改善してくれた点、
本当に素晴らしい視点だと思います。ありがとうございます。
さて次に考えてほしいのは、
「この固定が長期間維持されるか?」という点です。
マグネットは便利ですが、ズレたり外れたりする可能性もあり、
配線が再び乱れるリスクもあります。
たとえば「固定位置をラベルで明示する」
「月1回の配線チェックを標準作業に加える」など、
清掃・清潔レベルの仕組みを取り入れることで
再発防止の効果がさらに高まると思います。
次回の報告では、こうしたルール作りにも
踏み込んだ内容を期待しています!
以下に、今回の「電気配線をクリップマグネットで固定する改善」について、前回ご提示いただいた評価表現に忠実に、厳しめの視点で採点・評価を行います。
(1)成果の大きさ
露出した電気配線をまとめて固定することで、
作業効率の向上と断線リスクの低減につながっています。
特に、配線が絡まることで発生していた作業のムダや、
断線によるトラブルの予防は、
安全性・効率性の両面から一定の効果があります。
ただし、影響範囲は特定の機械に限定されており、
生産性やコスト全体への影響は限定的なため、
「満足のいく成果である改善」と評価します。
→ B(12点)
(2)改善の独自性
クリップマグネットを用いて配線をまとめるという発想は
現場で比較的よく用いられる手法であり、
特別な工夫や発想の難しさは少ないと言えます。
また、配線整理は他の多くの改善事例でも見られるため、
「よく似たタイプが多い改善」と評価します。
→ C(8点)
(3)改善の難易度
配線をまとめ、マグネットで機械に固定する作業は、
特別な工具や加工を必要とせず、
15〜30分程度で対応できる内容と考えられます。
よって、「標準的な時間でできた改善」と評価します。
→ B(12点)
(4)清潔レベル
一時的には配線が整然とし、良い状態を保てますが、
マグネットがズレたり、配線が追加された際に
再び乱れる可能性があります。
「何かのきっかけで再発する改善」と評価します。
→ C(8点)
(5)習慣(しつけ)レベル
配線を元に戻すルールや点検の仕組みが明示されておらず、
時間が経つと徐々に元の状態に戻るリスクがあるため、
「徹底すべきルールを設定した改善」と評価します。
→ C(8点)
合計点数
12(成果) + 8(独自性) + 12(難易度) + 8(清潔) + 8(習慣) = 48点
5Sレベル:B(46~65点)
評価まとめ
今回の改善は「作業のしやすさ・安全性の向上には貢献している」が、
維持管理の仕組みや独自性という面では伸びしろのある内容です。
定期点検のルールや、配線追加時の管理方法まで踏み込めば
次回はより高い評価が期待できます。
今後の改善ポイント
✅ 配線の固定位置をテープやラベルで明示する
✅ 配線点検の定期チェック項目を標準作業に組み込む
✅ マグネットがズレた場合の対処ルールを作成する
今後も「小さな気づきから、再発しない仕組みへ」
ステップアップしていく改善を楽しみにしています。