5S改善事例:取りに行く時間の無駄をなくした

【ビフォー】

【アフター】

【結果/効果】

(なにが)
取りに行く時間の無駄
(どうなった)
1回30秒の短縮
月 30秒×10回=300秒 300円の削減

【専門家コメント】

改善前は、ゴミ袋を使用する際に離れた場所まで
取りに行く必要があり、その都度移動時間が
発生している状態でした。
そこで、ゴミ箱の底部分にゴミ袋をあらかじめ
セットして保管することによって、
ゴミ袋を取りに行く移動を不要にし、その場ですぐに
新しいゴミ袋を使用できるようにした改善ですね。

とても実用的で、日常業務の中で
無駄な動きを減らす素晴らしい改善です。
こうした気づきと対策、ありがとうございました。

このような“作業の流れのムダ”を減らす視点は、
整頓の中でも特に「使いやすさ」や
「即時性」を高める工夫として重要です。

次は、このゴミ袋の補充頻度や在庫数にも
目を向けてみるのはいかがでしょう?

例えば、底に何枚ストックすれば最適なのか、
補充のタイミングをどう見える化するかなど
ルール化すれば、より安定した運用になります。

こうした改善が積み重なることで
清潔でムダのない職場に近づいていきます。

ぜひまた次の改善報告をお待ちしています。

目次

5S改善評価

(1)成果の大きさ:B(12点)

理由:
ゴミ袋を取りに行く移動時間をなくすことで、日常的な作業の効率向上につながっています。影響範囲が局所的であることと、1回ごとの時間削減は小さいものの、積み重なると大きな成果につながる点を評価して、B評価とします。


(2)改善の独自性:C(8点)

理由:
底に袋をストックする方法は、他社や家庭でもよく用いられる方法であり、発想としては一般的なものです。ただし、それを実際に職場の現場で実行し、定着させた点は高評価できます。独創性は少ないため、C評価です。


(3)改善の難易度:D(4点)

理由:
実施にかかる時間はごく短く、数分以内で完了する内容と想定されます。道具の加工や大掛かりな準備も必要ないため、最低評価のD(4点)が妥当です。


(4)清潔レベル:B(12点)

理由:
新しいゴミ袋をその場で使えることで、袋の未装着・仮置き・放置といった“乱れ”や“汚れ”の発生を防ぐ仕組みになっています。今後、補充タイミングや管理ルールを明確にすればA〜S評価に近づける可能性もあります。現時点ではB評価です。


(5)習慣レベル:C(8点)

理由:
現在はまだ個人レベルの工夫にとどまっていると推定されます。全員が同じ方法で補充し、維持できるルール(例:1つ減ったら◯枚補充)や標準化があるか不明なため、C評価です。習慣化・標準化すれば上位評価も可能です。


総合評価

  • 合計点数:44点
  • 5Sレベル:C

今回の改善の区分

  • ①改善の種類: 整頓
  • ②改善場所: オフィス/工場(いずれにも応用可)
  • ③改善対象: 廃棄物(ゴミ袋)

🔍 アドバイス:
この改善は、「すぐできて、すぐ効果がある」5Sの王道のような好事例です。今後は以下の点を検討してみてください:

  • ストック枚数の最適化(例:常に5枚ストック)
  • 補充タイミングのルール化(使い切る前に補充)
  • ステッカーや表示で“補充の仕組み”を可視化
  • 他のゴミ箱や他部署にも展開して横展開

このように改善→標準化→習慣化の流れをつくることが、5Sレベル向上の鍵です。
今後のさらなる改善報告も楽しみにしています。

この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。13年間で700社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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