5S改善事例:作業場のコードをまとめる

【結果/効果】

(なにが)
ラインで使用しているコード類が垂れ下がっていた。
(どうなった)
コードを鎖で、柱にまとめた事により見栄えもスッキリして、
職場の安全にも繋がった。

【専門家コメント】

宙に浮いているコードを壁にしっかりと固定して安全を確保した改善活動ですね。
電源コードが宙に浮いて破損した場合に、ここから漏電して火事になったり、
機械の損傷につながる可能性もあるので、とても素晴らしい改善内容だと感じました。
お疲れ様でした。

次は、この改善をさらに進化させましょう。

まず一つは、コードの見える化です。
本事例は、たぶん、機械の増設や移動を繰り返すことによって
発生してしまったことと推測いたします。
これは、そのコードがどこからどこまでつながっているかわからないことが
原因でよく発生します。

そこで、各コードがどのような種類(電源コードor制御コードor通信コード)なのかを
明示し、そのコードがどことどこを結んでいるのか明示するようにしてみてください。
その際に、被服の色はさすがに変更できませんので、色のついたテープをコードの両端や
途中目に見えるところに貼り付けて、識別するとよいでしょう。
随分と楽になりますよ。

もう一つは、いつもお伝えしている横展開です。
このようなコードの状態が一つでも見つかれば、工場の中には
他にも必ず同じように配線が宙を走っている状況となっている箇所があることを
私は経験しています。
ぜひ、工場内の電源コードの配線を今一度見直し、
同じような箇所があれば、至急対応いただけたらと思います。
その際には、明示することも忘れないでくださいね。

では、さらなる改善報告を楽しみにしています。

この記事を書いた専門家

昭和61年静岡大学工学部卒業後、大手装置メーカーに入社する。 入社後、生産ライン構築業務に携わり、品質改善・コスト削減に取り組む。 その後、ソフトウエア商品開発業務に携わり、プロジェクトリーダーとして新商品の開発から上市、販売まで手掛ける。

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