5S改善事例:作業台への道具置き場の作成

【結果/効果】

(なにが)                                                                                                                                                                                                
 すり合わせ用のグラインダー周りの道具の整理
(どうなった)
グラインダー横のすり合わせ用の台に置き放しになってたスコヤ、ヤットコ、ドレッサーを置き場の作成

【専門家コメント】

これまで作業に使用する工具が
無造作に置かれていた状態だったのを
作業台サイドに置き場を新設することで
新たなスペースの確保を作業効率化を
同時に達成できた素晴らしい改善です

まずはその改善を進めた発想と
クオリティが高い置場の設置
おつかれさまでした

ちゃんと置場に表示も加えてあるので
おそらく多くの作業者も間違えないため
一定の標準化も進められたかと考えます

もしこの改善にさらなる展開を考えるなら
道具そのものと置き場所に色を付け加えることにより
戻す場所を間違えない工夫を施します

ムダな時間は探す時だけではなく
戻す時にも発生します

例えばスコヤとヤットコもどちらも使っていたら
『あれ?どっちがどっちに置くのだった?』と
一瞬迷う時間が必ず発生しますよね

それがスコヤが青、ヤットコが赤など
道具にも置き場所にも色があることにより
誰もが同じ色の場所に置こうとします

こういったわずかな迷いや判断が
わずかな疲労やムダを生み出して
それが積もり積もっていることに
多くのヒトが気づいていないんですよね

これは不思議なんですけど
こういった改善を積み重ねてはじめて
その感覚がわかるのも真理だと言えます

ぜひ小改善を積み重ねることで
合理的な職場を目指してください


この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。13年間で700社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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