

【結果/効果】
(なにが)
箱をどけてボルトを取るというムダが
(どうなった)
箱を階段状にする事によりボルトが取り出し
易くなった。
1日平均で15秒短縮X20日
1カ月あたり:300秒削減
300円削減
【専門家コメント】
ボルト収納箱が平面に並んでいて、
後列の箱を取るたびに手前の箱を動かさなければならず、
ムダな動作が発生していた状態から、
箱を階段状に配置することで、どの箱も直接取り出せるようにした改善ですね。
一目で目的の箱が見えて、すぐに手が届く配置は、
探す・動かすといった非効率な動作をなくす
とても実用的な整頓改善です。
まずはこの身近なムダに気づき、改善してくれたことに感謝します。
今後のステップとしては、
各箱に中身の種類やサイズをラベルで表示し、
「見てすぐにわかる」「間違えずに取れる」状態にすることで、
さらに高い整頓レベルを目指せると思います。
5Sでは「整頓」は“定位置・定品・定量”の実現がカギです。
その観点から、ぜひさらなる改善につなげてください!
次の報告も楽しみにしています。
以下に、今回の「平面に並べられていたボルト収納箱を階段状に配置し、取り出しやすくした改善」について、ご提示いただいた評価基準と記述表現に忠実に、かつ厳しめの視点で採点・評価を行います。
(1)成果の大きさ
後列の収納箱を取るたびに前の箱を移動させるという
ムダな動作を解消し、作業効率が向上した点は評価できます。
また、取り違えや誤使用の防止にもつながる可能性がありますが、
影響範囲はあくまで収納動作に限定されるため、
「満足のいく成果である改善」と評価します。
→ B(12点)
(2)改善の独自性
収納箱を階段状に配置するという方法は、
文具・部品・日用品などの保管においても
広く用いられている基本的な整頓手法の一つであり、
特別な発想を要する内容ではありません。
「誰でも思いつく改善」と評価します。
→ D(4点)
(3)改善の難易度
階段状に並べるためのスペース確保や配置には
若干の工夫が必要ですが、
加工や特別な工具は不要と考えられ、
比較的短時間で実施可能な内容です。
「そんなに時間をかけない改善」と評価します。
→ C(8点)
(4)清潔レベル
階段配置によって、取り出しやすさと視認性は向上していますが、
箱が移動してしまったり、元の位置に戻さないことによる
整頓崩れのリスクが残っているため、
「何かのきっかけで再発する改善」と評価します。
→ C(8点)
(5)習慣(しつけ)レベル
箱の位置が定まっていない、または戻し方のルールがない場合、
徐々に整頓が崩れる可能性があります。
運用ルールや表示がなければ維持が難しいため、
「徹底すべきルールを設定した改善」と評価します。
→ C(8点)
合計点数
12(成果) + 4(独自性) + 8(難易度) + 8(清潔) + 8(習慣) = 40点
5Sレベル:C(31~45点)
評価まとめ
今回の改善は、取り出しやすさと効率性を意識した整頓改善として
とても実用的かつ着眼点のよい取り組みでした。
ただし、独自性や維持管理の仕組みの不在が評価を抑える要因となっています。
今後の改善ポイント
✅ 各収納箱に中身のラベル表示を貼る
✅ 定位置をテープや仕切りで明確にする
✅ 使用後の戻しルールを周知・掲示する
この改善を出発点に、さらに「誰が使っても乱れない仕組み」を
作り上げていくことを期待しています。
次の改善報告も楽しみにしています。