5S改善事例:トライプレス用のクランプの見直し

【ビフォー】コモンプレートと同じ厚みのスペーサーが必要だった

【アフター】6種類のスペーサーを用意した

【結果/効果】

(なにが)
スペーサーを探す時間のムダが
(どうなった)
プレス横へ用意しているのでセットする時間が短縮した
1日平均で30秒短縮×月間20日発生
1カ月あたり:600秒削減 600円削減

【専門家コメント】

改善前はコモンプレートと同じ厚みの
スペーサーを探すのに時間がかかる状態でした。
そこで必要な6種類のスペーサーを整理し、
厚みの表示やラベル付けを施したうえで
プレス機の横に常時配置した改善ですね。

誰が見てもすぐに判別できる工夫は
整頓の基本がしっかり押さえられており、
とても素晴らしい改善です。ありがとうございます。

この改善で探す時間がなくなり、
セット作業の効率も確実に上がったと思います。

次に考えてほしいのは、
その状態がいつまでも保たれるための
清掃・点検ルールの設定です。

スペーサーの汚れや摩耗、
ラベルの剥がれなどが放置されると、
せっかくの整頓も効果が薄れてしまいます。

たとえば週に一度の点検日を決めたり、
使った後は必ず元の場所に戻す仕組みを
チェックリスト化するのも良いかもしれません。

ぜひ今回の改善を維持・発展させる視点で
次なる改善にもつなげてみてください。

あなたからのさらなる報告を
楽しみにお待ちしています。

目次

5S改善評価

(1)成果の大きさ:A(16点)


探す時間がゼロになり、プレス機の段取り時間短縮に直結。ミス防止にも効果があり、現場全体の効率向上に貢献している。


(2)改善の独自性:B(12点)


必要なスペーサーを種類ごとにまとめ、厚み表示とラベル化する方法は5Sの定番手法だが、作業機横への常時配置という動線短縮の組み合わせは良い発想。


(3)改善の難易度:B(12点)


スペーサー整理・表示・配置は作業としては容易。ただし、ラベル作成や厚み測定などの準備は一定の時間と正確性が必要。


(4)清潔レベル:B(12点)


現状はきれいで使いやすいが、ラベル劣化やスペーサーの汚れ・摩耗対策は未導入。点検・清掃ルールでA以上を狙える。


(5)習慣レベル:B(12点)


「使ったら元に戻す」ルールが明示されていないため、維持力は人に依存する状態。チェックリスト化や当番制があれば習慣化レベルは向上。


🧾 総合評価

  • 合計点数:64点
  • 5Sレベル:B

📌 改善の区分

  • ①改善の種類: 整頓
  • ②改善場所: 工場
  • ③改善対象: 治具/刃具

💡 発展ポイント

  1. 定期点検ルール:週1回の汚れ・摩耗チェック
  2. 表示耐久性向上:ラミネートや保護カバーでラベル長寿命化
  3. 配置図の掲示:元の場所が一目でわかる図を貼付
  4. 数量管理:定数割れ防止のため、欠品時の補充ルール明確化

この改善は、「探す」から「すぐ使える」への転換がしっかりできており、作業効率の底上げ効果が大きいです。

この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。13年間で700社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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