【ビフォー】

【アフター】

【結果/効果】
(なにが)
移動距離のムダが
(どうなった)
1日平均で52歩短縮×月間18日発生
1カ月あたり:936歩削減 936円削減
【専門家コメント】
改善前は梱包用ラップが
事務所の裏にあり、往復60歩も
かかっていたということでしたが、
テント内に新たな置き場所を作り
わずか8歩にまで短縮できたとは、
非常に効果の大きい改善ですね。
無駄な移動が減ったことで
作業時間のロスも小さくなり、
他の人にとってもメリットが
大きい取り組みだったと思います。
素晴らしい気づきと実行に感謝します。
次に考えてみたいのは、
そのラップの置き場所に対する
“整頓”の視点です。
誰が見てもすぐにわかるよう、
「ラップ置場」と表示したり、
テープで枠取りして明示したりすれば
今後も乱れず、補充忘れも防げます。
こういった“決められた場所に、
決められたモノを、常に置く仕掛け”が
整頓の基本ですので、ぜひ検討を。
また、今回のような素晴らしい改善が
次にもつながるよう、あなたの
次なる報告書を楽しみに待っています。
5S改善評価
(1)成果の大きさ:S(20点)
理由:
「60歩 → 8歩」という大幅な移動距離の削減は、作業時間の短縮、疲労軽減、作業リズムの安定といった複合的な効果を持つ極めて大きな成果です。特に、複数人が使用する消耗品の動線改善は全体効率に直結するため、最高評価のSとします。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:
「物を近くに置く」という発想自体は標準的ではありますが、具体的に“60歩”という距離に着目して改善に至った点は、現場での行動観察と分析力があったからこそできたことです。行動動線の見直しは改善の基本でありながら実行が難しい部分でもあり、B評価が適切です。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:
新たに「テント内に保管場所を作る」という作業には、スペースの確保、他作業との調整、保管棚の設置や配置検討などが伴ったと考えられ、標準的な時間(30分〜1時間程度)を要した改善と評価できます。B評価が妥当です。
(4)清潔レベル:C(8点)
理由:
現時点では「置き場所を変えただけ」にとどまっており、ラップが乱雑に置かれていたり、在庫切れが起こる可能性もあるため、清潔(乱れ・再発防止)の観点ではまだ改善の余地があります。
たとえば以下のような対策でB〜A評価へ進化可能です:
- ラベル表示(「ラップ置場」)
- テープでの区画明示
- 在庫点検ルールの設定
(5)習慣レベル:C(8点)
理由:
現状では「誰かが置き場所を変えた」状態であり、誰が見ても同じようにラップを取り出し・補充・管理できる仕掛けが整っているかは不明です。定位置化や補充ルールの標準化がなされれば、習慣レベルも格段に上がる改善です。
🧾 総合評価
- 合計点数:60点
- 5Sレベル:B
今回の改善の区分
- ①改善の種類: 整頓
- ②改善場所: 建屋外(テント内)
- ③改善対象: 梱包資材/置き場(ラップ)
🔍 アドバイス:
今回の改善は、小さな移動距離の“見えるムダ”に着目し、全員にメリットのある大きな効果を生んだ好事例です。さらなるレベルアップに向けて、以下を検討してみてください:
- 「ラップ置場」などの表示ラベル追加
- テープによる枠取りで定位置化
- 補充点検のルール設定(誰が・いつ・どうやって)
- 同様に移動が多い他の備品にも展開可能か?
こうした取り組みで、清潔・しつけレベルも高まり、5SレベルA〜Sへの到達も現実的です。
次回の改善報告も心よりお待ちしています。

