【ビフォー】

【アフター】

【結果/効果】
(なにが)
キズ、変形防止
(どうなった)
8分が5分に短縮になった
日 3分×10台=30分 1800秒
月 1800秒×10回=18000秒
1カ月あたり:18000円削減
【専門家コメント】
改善前は予備の検査台が鉄板だったため、製品の変形や
キズに気を使い取扱いに時間がかかる状態でした。
そこで検査台の上にクッション材を敷くことによって、
製品の変形やキズを防止し作業がスムーズにできるようにした改善ですね。
製品の品質を守るために
現場での“気づき”を形にしてくれた
素晴らしい改善でした。ありがとうございます。
特に検査台は「使いやすさ」と
「製品への影響」の両立が求められる
重要な作業エリアですので
今回の工夫は非常に効果的です。
次の改善のヒントとしては
このクッション材が「いつ・どんな状態になったら
交換が必要か?」というルール作りです。
清掃と同じく“劣化”も見落とされがちなので
定期点検のルール化や交換目安の明示など
「清潔」「しつけ」の視点を
次に取り入れてみてください。
次なる改善報告を楽しみにしています。
5S改善評価
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:
これまで「気を使って丁寧に扱う」ことで無駄に時間がかかっていた作業が、クッション材を敷くことで効率化と品質保持の両立を実現しました。製品保護=クレーム予防にもつながる重要な効果があるため、A評価とします。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:
クッション材を活用した傷防止策は、比較的よくある改善手法ではありますが、検査台という重要な作業エリアに対して実施した点がポイントです。現場の困りごとに合わせた工夫として評価できるため、B評価が妥当です。
(3)改善の難易度:C(8点)
理由:
クッション材の選定・設置は15〜30分以内の軽作業と推察され、大掛かりな準備や加工も必要ないことから、C評価とします。
(4)清潔レベル:B(12点)
理由:
クッション材の設置によって、製品が傷つかない“きれいな状態”が保てるようになりました。ただし、クッション材が汚れたり劣化した際の交換ルールや清掃頻度の明確化がない場合、長期的な維持には課題が残ります。現時点ではB評価が適切です。
(5)習慣レベル:C(8点)
理由:
今回の改善は素晴らしい初期対応ですが、クッション材の使用ルール、点検基準、交換の目安などが周知・ルール化されていない場合、習慣としての定着は限定的です。今後、「誰が見てもわかる仕組み化」を行えば評価アップが見込まれます。
🧾 総合評価
- 合計点数:56点
- 5Sレベル:B
今回の改善の区分
- ①改善の種類: 整頓+清潔
- ②改善場所: 工場
- ③改善対象: 設備(検査台・完成品置き場)
🔍 アドバイス:
今回の改善は、「作業者の気づき」を形にして、製品品質を守るという5Sの理想的なアプローチです。今後のレベルアップには以下の視点を取り入れてみてください:
- クッション材の交換目安を「月1回」「汚れ・へたり時」などで明示
- 点検チェックリストへの組み込み
- 予備材の保管ルールの整備
- 他の検査台や作業台への横展開
このように「問題を未然に防ぐ仕組み」を整えることで、清潔→しつけ(習慣化)レベルへ進化します。
次回の改善報告も楽しみにしています。

