

【結果/効果】
(なにが)
探すムダが減った。
(どうなった)
1日平均で300秒短縮
〈1日300秒削減 × 発生日数20日〉
1カ月あたり:6,000秒削減
¥6,000/1ヵ月〈無駄の削減〉
【専門家コメント】
引き出し内に文具類や小物が乱雑に詰め込まれ、
必要な物を探すたびに時間がかかっていた状態を、
文具を種類ごとに分類・定位置化し、形跡整頓を行ったことで、
計算機・定規・ハサミなどが整然と配置され、
一目で分かるようになった改善ですね。
このように「探すムダ」を排除し、
誰が見ても・誰が使っても元に戻せる環境をつくったことは、
5S活動の中でも基本かつ効果が実感しやすい整頓の王道的な改善です。
まずはこの身近な問題に気づき、しっかりと取り組んでいただいたことに感謝します。
今後さらに良くするには、
・使用頻度の高いものを手前に配置する
・形跡表示のラベルやシルエットを追加する
・定期的に不要品が混ざっていないか点検する
など、「維持と改善の仕組み」も検討してみてください。
次回の改善では「整頓から清潔・しつけへ」進むような、
レベルアップした取り組みを期待しています。
次の報告も楽しみにしています。
以下に、今回の「引き出し内の文具類を分類し定位置を設定、形跡整頓を実施して探すムダを削減した改善」について、ご提示いただいた評価基準と記述表現に忠実に、厳しめの視点で評価いたします。
(1)成果の大きさ
文具類が無秩序に入っていた引き出しを整頓し、
形跡整頓によって探すムダを排除したことで、
日常業務の効率が確実に改善されました。
ただし、対象範囲が限定的かつ業務全体への波及効果は小さいため、
「満足のいく成果である改善」と評価します。
→ B(12点)
(2)改善の独自性
形跡整頓(定位置表示・シルエット表示など)は、
5S活動における整頓の基本手法であり、
多くの職場で取り入れられている一般的な方法です。
特別な工夫や発想が求められるものではないため、
「誰でも思いつく改善」と評価します。
→ D(4点)
(3)改善の難易度
引き出し内の分類と形跡表示の作成には、
ある程度の準備と時間がかかりますが、
特別な技術や加工は必要なく、
標準的な作業時間内で実施できる内容です。
→ B(12点)
(4)清潔レベル
形跡整頓を行うことで、モノの乱れにすぐ気づけるようになり、
清潔状態(整った状態)の維持につながります。
ただし、使用後に元に戻さない運用が続けば
再び乱れる可能性もあるため、
「同じ状況なら再発が起きにくい改善」と評価します。
→ B(12点)
(5)習慣(しつけ)レベル
形跡整頓によって「戻すべき場所」が明示されたことで、
ルールは視覚的に提示されており、行動に反映しやすくなっています。
ただし、「定期点検」「標準としての明文化」などの
習慣化の仕組みまでは整っていない可能性があるため、
「徹底すべきルールを設定した改善」と評価します。
→ C(8点)
合計点数
12(成果) + 4(独自性) + 12(難易度) + 12(清潔) + 8(習慣) = 48点
5Sレベル:B(46~65点)
評価まとめ
今回の改善は、「探す時間のムダをなくす」という整頓の基本に忠実な、実行力ある取り組みでした。
ただし、内容が基本的で、維持の仕組みが弱い点が評価を抑える要因となっています。
今後の改善ポイント
✅ 使用頻度順に配置し、さらに効率化を図る
✅ 形跡部分にラベル・シルエットを追加し、定位置をより明確にする
✅ 整頓状態のチェックリストや点検日を設け、しつけレベルへ引き上げる
こうした日常業務の効率改善の積み重ねが、職場全体の生産性向上につながります。
次回の改善報告も楽しみにしています。