5S改善事例:引出しの中の整理整頓(形跡整頓)

【ビフォー】乱雑に入れていた

【アフター】要らない物を整理し、形跡整頓をした

【結果/効果】

(なにが)
探すムダが発生
(どうなった)
1日平均で300秒短縮×月間20日発生
1カ月あたり:6,000秒削減
¥6,000/1ヵ月(無駄の削減)

【専門家コメント】

改善活動ありがとうございます。

机の中を形跡整頓した改善事例ですね。物の輪郭を描くことで定位置が明確になり、「どこに何があるか」「何が不足しているか」が一目で分かる優れた改善です。

この改善の優れた点 形跡整頓により、整理整頓の「見える化」を実現されました。誰が見ても正しい位置が分かり、乱れた状態もすぐに発見できる仕組みが構築されています。

チーム・全社展開を成功させるポイント

改善効果の数値化と共有 机の整理にかかる時間や探し物の頻度を改善前後で測定し、具体的な効果を数値で示します。「探し物時間が1日5分→30秒に短縮」などの成果を社内で共有することで、他のメンバーの関心を高められます。

段階的な展開計画の策定 まず同じチーム内で2~3名が実践し、成功事例を増やします。その後、他部署の協力者を巻き込み、全社朝礼での事例発表や改善提案制度への応募を通じて、自然な拡がりを促進します。強制ではなく「やってみたい」という自発性を重視することが継続の鍵です。

実施しやすい環境整備 形跡整頓に必要な材料(マスキングテープ、マジック等)を共用備品として準備し、誰でも気軽に始められる環境を整えます。実施方法を写真付きで手順書にまとめ、社内掲示板やイントラネットで共有することで、実践のハードルを下げられます。

個人レベルの素晴らしい改善を、ぜひ全社の文化として根付かせていきましょう。

この記事を書いた専門家

製造業に15年勤務の後、2012年に中小企業診断士として開業。ホームページを使ったWEB集客や、リピーターを増やす顧客管理システム活用支援を得意とする。創業者や経営者が自ら IT を使いこなせるように、分かりやすく丁寧なサポートを進めている。

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