5S改善事例:時間短縮と火災予防

【ビフォー】

【アフター】

【結果/効果】

(なにが)
頻繁に清掃しないといけなかった
(どうなった)
清掃1回2分 120秒
月 120秒×4回=480秒 480円の削減

【専門家コメント】

「物を置かない!」と明確に表示されていたにも関わらず、
電磁弁や電気コードなどの不要物が置かれていた状態に
しっかりと着目し、撤去してくれた改善ですね。

しかも、ホコリが蓄積し火災の危険性まであるような
見逃してはならない状態だったことを考えると、
安全面に大きく貢献する改善だったと思います。
本当にありがとうございました。

ただ、次に考えてみてほしいのは、
なぜ「置かない」と表示してあったのに
モノが置かれてしまったのか?という点です。

もしかすると、表示の位置や大きさが目に入りにくかった、
他に一時置きできる場所がなかった、
あるいは「少しだけなら…」という意識のゆるみが
あったのかもしれません。

このような状態を再発させないためには、
・表示の改善(より目立つデザインに)
・一時置き場の設置と明示
・定期的な確認ルールの設定
など、清潔=問題の再発防止に向けた仕組みづくりが
今後の課題となるかと思います。

ぜひ今回の改善を次なるステップにつなげて、
さらなる素晴らしい報告をお待ちしています。

目次

5S改善評価

(1)成果の大きさ:A(16点)

理由:
ホコリの蓄積+不要物の放置=火災のリスクという重大な安全課題に対し、明確に対処した点は非常に大きな成果です。加えて、作業環境の見た目や秩序も改善されており、職場全体の安全意識向上にもつながる取り組みとして、A評価とします。


(2)改善の独自性:B(12点)

理由:
「物を置かない場所に物が置かれている」という状況自体はよくある事例ですが、それに対して“火災リスク”という観点で重要性を見抜き、具体的な対応を取った”という点に独自性が見られます。ただし改善手段(撤去)はシンプルであるため、B評価とします。


(3)改善の難易度:D(4点)

理由:
撤去作業自体は数分〜10分程度で完了できる内容と考えられるため、改善行動としての難易度は低いと評価します。ただし、「見逃さなかった」という観察力が伴っている点は高く評価できます。D評価です。


(4)清潔レベル:C(8点)

理由:
現時点では「撤去」にとどまっており、「再び置かれないようにする工夫(表示改善・一時置き場の整備など)」が未実施と推定されます。再発を防ぐには仕組み・仕掛け・習慣の強化が必要なため、C評価とします。


(5)習慣レベル:C(8点)

理由:
「置かない場所に物を置かない」というルールはあったものの、それが守られていなかったということは、習慣化されていなかった証拠です。今回の改善をきっかけに、定期点検・目立つ表示・注意喚起の明示などを実施すれば、習慣レベルは向上できます。現時点ではC評価です。


総合評価

  • 合計点数:48点
  • 5Sレベル:B

今回の改善の区分

  • ①改善の種類: 清潔
  • ②改善場所: 工場
  • ③改善対象: 設備(電磁弁・電気コードの置場)

🔍 アドバイス:
今回の改善は、“目には見えにくいリスク”に気づき、確実に対処した点が非常に価値の高い取り組みです。特に、安全性に直結する箇所だったことを考えると、5S活動の「清潔=問題を生まない環境づくり」に大きく貢献しています。

次に目指すべきは、「なぜ置かれたのか?」の原因を明確にし、それに対する予防策を仕組み化することです。

たとえば:

  • 目立つ表示への変更(ピクトグラムなど)
  • 不要物の一時置きエリアの整備とラベル表示
  • 週次点検のチェックリストへの追加
  • 改善前後の状態を掲示し、啓発ツールとして活用

こうした活動を組み合わせることで、5SレベルA〜Sへの向上が期待できます。

次なる改善報告も楽しみにしています。

この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。13年間で700社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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