5S改善事例:頻度の高い図面を自分専用ファイルとして手元に置く

【ビフォー】前回整理したファイル(片道13歩離れている)

【アフター】手元で置くことで往復26歩省略できる

【結果/効果】

(なにが)
歩くというムダ
(どうなった)
1日2回×26歩×月間20日発生=1040秒
1カ月あたり:1040秒削減 1040円削減

【専門家コメント】

改善前は、図面ファイルが片道13歩離れた棚に
整理されており、必要な図面を取りに行くために
毎回そこまで歩いて取りに行く必要がある状態でした。
そこで頻度の高い図面を選別して自分専用の
ファイルボックスとして手元の作業台に配置することによって、
図面取得のための移動を不要にした改善ですね。

このたびは、日々のムダな動作に気づき
自分で改善策を考えてくれたこと、
本当にありがとうございます。

歩く時間は一見わずかでも、
何度も繰り返されることで
大きなロスとなります。
この改善はとても価値がありますね。

そして次のステップとして考えてほしいのは、
その自分専用ボックスの中身が
いずれ“不要な図面の溜まり場”にならないか?
という視点です。

整理の基本は「必要なモノだけ残す」こと。
だからこそ、定期的に使用頻度を見直し
ファイル内容を更新する仕組みがあると
今の状態をずっと維持できるはずです。

ぜひその運用ルールまで意識して
さらによい職場にしていきましょう。

あなたの次なる改善報告も楽しみにしています。

目次

5S改善評価

(1)成果の大きさ:A(16点)

理由:
片道13歩×何度もの往復が不要になり、作業効率が大幅に向上。積み重なれば非常に大きな効果につながるためA評価。


(2)改善の独自性:B(12点)

理由:
「よく使うモノを手元に置く」発想は整頓の基本的な考え方。ただし、実際に自分専用ボックスに落とし込んだ点は実用的で高評価。


(3)改善の難易度:B(12点)

理由:
ボックスを準備して配置する程度であり、特別な加工や時間は不要。標準的な難易度と判断。


(4)清潔レベル:C(8点)

理由:
現在は便利な反面、そのままでは古い図面や不要な書類が溜まるリスクがある。定期的な見直しルールがなければ乱れる可能性あり。


(5)習慣レベル:C(8点)

理由:
「自分専用」としては機能しているが、使用頻度の見直しや不要分を整理する習慣が仕組み化されていない。標準化できればB以上を狙える。


総合評価

  • 合計点数:56点
  • 5Sレベル:B

改善の区分

  • ①改善の種類: 整頓
  • ②改善場所: オフィス
  • ③改善対象: 書類

💡 発展ポイント

  • ファイルボックスに「最終更新日」を記入して、定期見直しを習慣化する
  • 使用頻度の低い図面は元の棚へ戻すルールを設定
  • ラベルや仕切りで整理基準を明確にすれば、他の人が使っても迷わない

今回の改善は「目に見えにくい歩行ムダを削減した好事例」でした。

この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。13年間で700社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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