【ビフォー】

【アフター】

【結果/効果】
(なにが)
一括出庫方法
(どうなった)
左右のカバーの後方に壁を作り、傾けても落下しないようにし、スムーズに運べるようになった
1回10秒短縮×6回=60秒
月 60秒×5日=300秒
1カ月あたり:300円削減
【専門家コメント】
改善前は部品を運ぶ時及び作業中に部品が
後方に落ちてしまうため、慎重に取り出しを
行わなければならない一括出庫方法でした。
そこで左右のカバーの後方に壁を作り設置
することによって、傾けても部品が落下しない
ようにし、スムーズに運搬できるようにした
改善ですね。
非常に実用性の高い改善をありがとうございます。
落下リスクが減り、作業効率と安全性の両面で
効果があるすばらしい取り組みだと思います。
さて、次のステップとしては、この「壁」を
どう維持・管理するかがポイントです。
たとえば、壁の素材は耐久性に優れたものか?
取り外しや清掃がしやすい構造か?
破損や汚れを定期的にチェックするルールは
あるか?などを見直してみてください。
こうした点を標準化すれば、
より強固な「清潔」な職場環境が実現できます。
また、同様のリスクが他の作業にもないか
視点を広げて見直すのも次の改善につながります。
次なる報告書を楽しみにしています。
5S改善評価
(1)成果の大きさ:A(16点)
理由:
部品の落下を防止したことで、作業中の神経的な負担や、破損・異物混入・ヒヤリハットの防止に貢献。効率と品質、安全性にまで波及する効果を持つため、A評価とします。
(2)改善の独自性:B(12点)
理由:
「後方に壁を設ける」というアイデアは比較的シンプルな発想ではありますが、実際の作業姿勢や運搬動作を踏まえた改善であり、現場の課題に対して的確な対処をした工夫としてB評価が妥当です。
(3)改善の難易度:B(12点)
理由:
カバーに合わせて壁を取り付ける作業には、設計・寸法確認・取付加工などの手間が必要だったと想定されます。短時間では終わらないため、B評価とします。
(4)清潔レベル:B(12点)
理由:
落下防止という“乱れや事故を未然に防ぐ”清潔の考え方に合致しており、一定の再発防止効果が確保されています。今後、壁の素材や強度、清掃・点検ルールの明示などが導入されれば、S評価にも近づきます。
(5)習慣レベル:C(8点)
理由:
現時点では壁の設置という物理的な改善のみで、「壁の使用ルール」「点検頻度」「他メンバーへの展開」などの仕組み化は不明な状態と判断します。ルール化・標準化が進めばB以上も可能です。
🧾 総合評価
- 合計点数:60点
- 5Sレベル:B
今回の改善の区分
- ①改善の種類: 整頓+清潔
- ②改善場所: 工場
- ③改善対象: 材料/部品
🔍 アドバイス:
今回の改善は、作業者目線での安全性と効率性を両立した優秀な取り組みです。次のレベルに進むために、以下を検討してみてください:
- 壁の素材・耐久性・固定方法の明確化
- 破損・変形時のチェックポイントと交換基準の明文化
- 設置状態を写真付きで標準書化し、他ラインへの展開
- 他の運搬・出庫作業にも同様の落下リスクがないか調査
こうした視点を取り入れることで、清潔・習慣レベルが向上し、5SレベルA~Sも十分射程内です。
次回の改善報告も楽しみにしています。

