5S改善事例:拾うための無駄な動作削除

【ビフォー】

【アフター】

【結果/効果】

(なにが)
拾うための作業の中断
(どうなった)
日 1回5秒×5回 25秒
月 25秒×20日 500秒
1カ月あたり:500円削減

【専門家コメント】

この改善は、日常的に発生する小さなストレスを見逃さず、
シンプルかつ効果的な解決策を実行した素晴らしい事例です。

設備の振動によるエアホース落下という「当たり前の困りごと」に着目し、
マグネットクリップという身近な道具で解決されました。

この改善のポイントは、作業効率向上と設備保護の両方を実現したことです。
エアホースを拾う手間の削減により清掃作業がスムーズになり、さらにエアホースやエアブロアーの破損リスクも軽減されました。低コストで継続的な効果を生む、まさに5S活動の理想的な改善といえるでしょう。

「振動で物が落ちる」という現象は、多くの現場で見られる共通課題です。
皆さんの職場でも、工具や部品が「いつの間にか落ちている」ことはありませんか?マグネット、クリップ、フック、ストッパーなど、100円ショップでも手に入る道具を活用することで、同様の改善が可能です。

小さな不便さを「仕方ない」で終わらせず、創意工夫で解決する姿勢が、現場力向上の原動力となります。

この記事を書いた専門家

製造業に15年勤務の後、2012年に中小企業診断士として開業。ホームページを使ったWEB集客や、リピーターを増やす顧客管理システム活用支援を得意とする。創業者や経営者が自ら IT を使いこなせるように、分かりやすく丁寧なサポートを進めている。

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