5S改善事例:中間テーブルの表示

【ビフォー】

【アフター】

【結果/効果】

(なにが)
中間テーブル
(どうなった)
キレイに表示して見やすく分かりやすい
100秒が80秒になった
20秒短縮で金額効果は20円

【専門家コメント】

まずはこの「見えづらい表示」という
小さな困りごとを見逃さずに
しっかり対処してくれたことに感謝します。

これにより誰が見てもすぐに
内容を認識できるようになり
作業ミスの防止にもつながりますね。

表示の見やすさは整頓の基本であり
「誰が見ても一目で分かる」を
職場全体に広げることが重要です。

そこで次に考えてみてほしいのは
このラベルの貼り方や色・位置は
今後もずっと効果的な状態を
保てるかどうか?という視点です。

・時間とともに色あせたり
・モノが置かれて隠れたり
・別の品目と混同されたり

そういったリスクを防ぐための
仕掛け(見やすく保つ工夫)や
ルール設定も今後の清潔・しつけへと
つながっていくと思います。

ぜひ今回の気づきを出発点にして
さらなる改善につなげてください。

次なる報告書も楽しみにしています。


目次

🏷️ 5S改善評価

✅(1)成果の大きさ:B(12点)

理由:
「表示が見えづらい」という日常的な“困りごと”を改善したことで、視認性の向上とミス防止につながる効果がありました。ただし、作業全体へのインパクトは局所的であるため、B評価としています。効果を数値化(ミス件数の変化など)できればA評価も見えてきます。


💡(2)改善の独自性:C(8点)

理由:
「見づらい表示を見やすくする」という改善内容は、5S活動では比較的よくある事例です。使いやすさを考えたラベルの色・位置変更は良い取り組みですが、特に珍しい手法ではないため、独自性としてはC評価としました。


⏱(3)改善の難易度:C(8点)

理由:
表示の貼り直しや色・サイズ変更などは、道具と材料さえあれば短時間(15〜30分程度)で実行可能です。特別な技術も不要なため、難易度としてはCレベルと判断しました。


✨(4)清潔レベル:C(8点)

理由:
現状は「表示を改善した」段階であり、将来的な色あせ・隠れ・混同といった再発防止の仕掛けがまだ見られません。今後、「定期的な点検」や「貼り直しの基準化」「位置の工夫」などが導入されれば、清潔レベルは向上します。


🔁(5)習慣レベル:C(8点)

理由:
今回の改善は単発的に実施されたものと見受けられ、全体への展開や標準化までは至っていません。「表示の見やすさを定期的に確認する」「ルールとして全体で共有する」といった取り組みがあれば、B〜A評価に引き上げられます。


🧾 総合評価

  • 合計点数:44点
  • 5Sレベル:C

📌 今回の改善の区分

  • ①改善の種類: 整頓
  • ②改善場所: 工場
  • ③改善対象: 設備

🔍 アドバイス:
今回のような“小さな表示の改善”こそが、5Sの積み重ねにおいて非常に重要です。今後は「ラベルの色あせ・剥がれ・見えにくさ」への定期点検ルールや、「表示の標準ルール化(高さ・色・文字サイズ)」などに進めると、清潔・習慣のレベルが一段階アップします。ぜひ、次の展開に期待しています。

この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。13年間で700社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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