5S改善事例:工具置場 3560ドアーイタ溶接の改善

【結果/効果】

(なにが)
ドアーイタの位置ずれが無くなり作業が
スムーズになった。
ズレがなくなった為、手直しも無くなった。
(どうなった)
ローラーイタ付4秒短縮×300台=1,200円
手直し60秒×約30台=1,800円
月 3,000円
年 36,000円の削減

【専門家コメント】

溶接時にワークをはめ込む電極のがたつきが
大きかった状態から、あたりを銅に変更して
がたつきをなくし、さらに摩耗しにくくした改善ですね。

がたつきを無くすことで、治具の精度を高め、
品質不良を無くして手直しのムダも無くし、
さらに、その工夫が長続きするように素材まで
工夫されている点がとても素晴らしいと感じました。

改善活動、ご苦労様でした。

さて、今後のさらなる改善ですが、
ぜひ横展開を検討していただければと思います。

現在、使用されている溶接時の治具の中に
樹脂のままのものがあると思われます。

樹脂の治具であれば、同じようなことが
発生しているはずであり、今は使えていても
将来同じように精度が悪くなっていく可能性があります。

この機会に、同じようにあたりを金属に変えるように
していただければと思います。

また、写真を見る限りで恐縮ですが、
この治具がどの商品のどういう場面で使用されるのかが
明確では無いように見受けられます。

ぜひ、それぞれの治具に名前をつけて見える化を
実現してくださいね。

では、次回の報告をお待ちしておりますね。

期待しております。

この記事を書いた専門家

昭和61年静岡大学工学部卒業後、大手装置メーカーに入社する。 入社後、生産ライン構築業務に携わり、品質改善・コスト削減に取り組む。 その後、ソフトウエア商品開発業務に携わり、プロジェクトリーダーとして新商品の開発から上市、販売まで手掛ける。

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