5S改善事例:時間短縮、生産性向上

【結果/効果】

(なにが)
作業台を2個に増やしたので
(どうなった)
1日8時間が4時間に
日 28,800秒⇒14,400秒に
月 302,400秒
年 3,628,800円の削除

【専門家コメント】

検査用の作業台を1台から2台に増設することで
大幅に生産性を向上させた事例ですね。

ネック工程となっていた検査にかかる作業時間を
いままでの半分に減らす画期的な取り組みを
ありがとうございました。

さて、生産現場における生産性向上の対策は、4Mに施すことが基本です。
4Mとは、人(Man)、設備(Machine)、材料(Material)、手法(Method)
のことを表します。

今回は、そのなかの「設備」に着目して改善をされたということになります。

今回、何人の人数が必要なのかが書かれてないので
推測でしかないのですが、「設備」を導入しても「人」が倍必要となれば
生産性が向上したとは言い切れません。

もし、今回の改善が設備を倍にして人も倍にしたということであれば
ぜひ、一人で2台の検査をこれまでと同じ時間内で実施するよう
工夫をお願いできればと思います。

となると最終的には検査の仕方である「手法」の改善に取り組む必要が
あるということがお分かり頂けるかと思います。

この「手法」の改善こそが、本来の改善となります。

ぜひ、一人で倍の検査ができるような手法の改善を
よろしくお願いいたします。

なお、すでに一人で検査できているのであれば
何も申し上げることはございません。
次回の報告時に、ぜひどうやって倍にしたのか
その手法を報告いただけましたら幸いです。

では、次回の報告をお待ちしておりますね。

この記事を書いた専門家

昭和61年静岡大学工学部卒業後、大手装置メーカーに入社する。 入社後、生産ライン構築業務に携わり、品質改善・コスト削減に取り組む。 その後、ソフトウエア商品開発業務に携わり、プロジェクトリーダーとして新商品の開発から上市、販売まで手掛ける。

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