

【結果/効果】
(なにが)
全種類に取りつけたので取り替え
不要になった。
(どうなった)
1種類につき、5秒、1日平均2回
月225秒の短縮
【専門家コメント】
機種変更の度に、その機種のハンコを選択し
センサー感知用金属プレートを取り替える必要があり、
その都度作業時間が発生していた状態だったのを、
全種類のハンコにセンサー感知用金属プレートを
予め取り付けておくことで、
機種変更時の取り替え作業が不要になると同時に、
取り付け忘れのリスクも解消した改善ですね!
機種変更のたびに発生していた手間を完全になくし、
作業のスムーズさと確実性を向上させた点は、
非常に効果的な改善です。
ありがとうございました!
しかし、この仕組みが今後も問題なく運用できるか? を考えてみる必要があります。
例えば、
- 金属プレートが劣化した場合、交換の基準や点検方法は決まっているか?
- 新しい機種が追加されたとき、同じルールで管理できる仕組みはあるか?
- ハンコの紛失・破損時の対応方法は明確になっているか?
今回の改善をより確実なものにするために、
「長期的に維持できるルール作り」 にも取り組んでみてください!
次の改善報告では、さらに一歩踏み込んだ
「維持管理の仕組み」 を考えた取り組みを期待しています!
5Sレベルの評価
今回の改善を、5Sレベル評価でチェックしていきます。
(1)成果の大きさ
機種変更のたびに発生していた取り替え作業をなくし、
時間短縮と取り付け忘れのリスク解消を実現した点は評価できます。
しかし、作業時間の削減効果がどれほどの規模か不明であり、
劇的な生産性向上とは言えません。
「やや大きい成果」と評価します。
→ A(16点)
(2)改善の独自性
「最初から取り付けておく」という発想はシンプルであり、
誰でも思いつく範囲の改善です。
特に目新しい工夫はなく、類似の改善事例も多いため、
「よく似たタイプが多い改善」と評価します。
→ C(8点)
(3)改善の難易度
すべてのハンコに金属プレートを取り付けるだけなので、
作業の難易度は低く、短時間で完了できる可能性が高いです。
「そんなに時間をかけない改善」と評価します。
→ C(8点)
(4)清潔レベル
金属プレートが劣化した場合や、新しい機種が追加された際に、
ルールが明確でないと混乱が生じる可能性があります。
「何かのきっかけで再発する改善」と評価します。
→ C(8点)
(5)習慣(しつけ)レベル
全ハンコに金属プレートを付けたのは良いですが、
ハンコが紛失・破損した場合の管理ルールがなければ、
いずれ改善の効果が薄れてしまいます。
また、新しいハンコが追加された際に同じルールが適用されなければ、
以前の状態に戻ってしまう可能性があります。
「習慣化を促さない単発的な改善」と評価します。
→ D(4点)
合計点数:
16(成果) + 8(独自性) + 8(難易度) + 8(清潔) + 4(習慣) = 44点
5Sレベル:C(31~45点)
今回の改善は、「即効性はあるが、長期的な管理が不安な改善」 です。
時間短縮やミス防止というメリットはありますが、
維持・管理の仕組みがないと、いずれ元の状態に戻る可能性が高い です。
今後の改善ポイント
✅ 金属プレートの定期点検と交換ルールを決める(劣化時の対応策)
✅ 新しい機種が追加された際のルールを標準化する(作業手順書への明記)
✅ ハンコの保管・管理方法を統一し、紛失を防ぐ仕組みを作る
「持続可能な改善」 にするためには、
このような管理ルールの設定が必要不可欠です!
次の改善報告では、「維持管理の仕組み」 にも踏み込んだ取り組みを期待しています!