5S改善事例:手の移動距離短縮

【結果/効果】

(なにが)
移動式に変更したので、手の移動距離短縮
(どうなった)
60㎝が20㎝になった。
1回40㎝の手の移動距離短縮

【専門家コメント】

マーキング用のペンがいつも一定の場所に
固定されていたため、生産する機種が変わると
作業がスムーズに進まなかった状況を
ペンホルダーの位置をフレキシブルに
変更することで作業性を向上させた改善ですね。

一般的に作業する際のゴールデンゾーン
といわれるものが存在しています。
それは、身体前面の160度以内の範囲に
身体から50cm以内に作業に必要なすべての
道具やワークを配置するというものです。

固定されていた方が楽に作業できるという
既成概念を打ち破ってフレキシブルに
移動させてゴールデンゾーン内での
作業を実現した素晴らしい事例ですね。

改善活動をありがとうございました。

さて、今後の改善提案としては
ぜひ、他の場所への横展開を考えていただければと思います。

固定していたものをフレキシブルにして
作業性をよくするというアイデアは、
なかなか思いつかない素晴らしい発想の転換です。

ぜひ、他にもゴールデンゾーン内に物を配置する
素晴らしい工夫を展開してみてくださいね。

次なる改善を楽しみにお待ちしております。

この記事を書いた専門家

昭和61年静岡大学工学部卒業後、大手装置メーカーに入社する。 入社後、生産ライン構築業務に携わり、品質改善・コスト削減に取り組む。 その後、ソフトウエア商品開発業務に携わり、プロジェクトリーダーとして新商品の開発から上市、販売まで手掛ける。

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