5S改善事例:壁際通路の整頓

【結果/効果】

(なにが)
油台を整頓、移動する事で通れるように
(どうなった)
約30秒ほど歩いて回っていたものが13秒
で済むようになった

【専門家コメント】

改善活動ありがとうございます。

今回の改善では、設備と設備の間にあった油台を撤去・移動し、設備の間を通行できるようにしたことで、作業動線の効率化が図られました。これにより、これまで設備の周囲を大回りして30秒かかっていた歩行時間が、13秒程度に短縮されたとのことで、確実な効果が得られたと感じます。

(1歩1秒と仮定すると、15歩分の移動距離が削減された計算になります。)

日常的に発生する移動を効率化することは、日々の生産性の向上に大きく寄与します。今回のような小さな改善の積み重ねが、工場全体の生産効率を大きく向上させるポイントとなるでしょう。

■更なる改善提案
さらなる改善案としては、通路を明示的に確保するために、ラインテープの貼付をお勧めします。ラインテープを使うことで、「ここは通路である」という視覚的な認識が促進され、作業員全員が共通のルールを認識できるようになります。

もし通路が不明確なままだと、設備の間にモノが一時的に仮置きされる可能性があり、せっかく確保した通路が再びふさがれるリスクが高まります。視覚管理の一環として、色付きのラインテープ(黄色や緑など)を活用するのが有効です。

小さな改善を積み重ねることで、大きな成果を生み出すことができます。今後も継続的な改善を推進していきましょう。

この記事を書いた専門家

製造業に15年勤務の後、2012年に中小企業診断士として開業。ホームページを使ったWEB集客や、リピーターを増やす顧客管理システム活用支援を得意とする。創業者や経営者が自ら IT を使いこなせるように、分かりやすく丁寧なサポートを進めている。

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