5S改善事例:ビニール袋の設置

【結果/効果】

(なにが)
セットする度に探すムダとPE袋の場所までの
移動していた。
(どうなった)
セットする場所にPE袋を設置し、表示をした。
一回のセットで30秒の短縮ができた。

【専門家コメント】

以前はPE袋を探したり、保管場所まで移動する必要がありましたが、
作業セット場所に直接PE袋を設置し、さらに各サイズのPE袋の置き場に
明確な表示を行って識別を容易にした改善ですね!

これにより、PE袋を探す時間と移動時間が削減され、1回のセットあたり
30秒の時間短縮を実現したとのこと。
作業の効率化に大きく貢献する素晴らしい取り組みですね。
日常の業務で気づいた問題点にしっかり対応していただき、
ありがとうございます。

次に考えていただきたいのは、この改善を長期的に維持し、
さらに向上させるための仕組み作りです。以下の点を意識してみてください:

  1. 定期的なPE袋の在庫確認と補充ルール
     時間短縮が実現されても、PE袋が不足してしまうと元に戻ってしまうため、
     定期的に在庫を確認するルールを設定しましょう。
     例えば、一定の量を下回ったらすぐに補充する仕組みを作り、
     誰がどのタイミングで確認・補充するかを明確にすると良いです。
  2. 表示ラベルのメンテナンス
     各サイズのPE袋の置き場に表示をしているとのことですが、
     ラベルが汚れたり、剥がれたりしないよう、定期的に確認し、
     必要に応じて交換できるようにしておくことが重要です。
     表示がしっかりしていると、初めての人や他のメンバーでも
     すぐに識別できる環境が維持されます。
  3. 作業場所のさらなる効率化
     今回の改善で作業効率が向上しましたが、他の作業エリアや
     関連するアイテムでも同じような工夫ができるかもしれません。
     例えば、PE袋以外の消耗品の配置や管理を見直すことで、
     さらなる効率化が図れる可能性があります。定期的に作業セットの
     状況を見直し、新たな改善点を見つけることが大切です。
  4. フィードバックの活用
     実際に現場でこの改善を使っているメンバーから定期的に
     フィードバックを集めてみてください。現場の声を聞くことで、
     さらに効率的な方法や新しい課題が見つかることがあります。
     チーム全体で共有しながら、改善を進めるとより良い結果が
     期待できます。

今回の改善は、作業効率を大幅に向上させる素晴らしい取り組みです。
しかし、今後も維持し、さらに発展させるためには、継続的な改善の
意識が重要です。ぜひこの成果を基に、さらなる効率化や職場改善に
取り組んでいってください。次の報告書を楽しみにしています!

この記事を書いた専門家

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。13年間で700社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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